早いもので、今年も残すところ3か月半となりました。
丹青堂本店には少しずつ年末恒例の干支関連の商品やカレンダーが入荷し始めています。
折り紙を折って自分で作る干支の置物(2009年は丑年です)もそのひとつ。
お客様から折り方について質問されても大丈夫なように、そして見本にと、さっそく折ってみました。
それほど難しくはないので、がんばって折ってみてください。
「金運を運ぶべこ(折り紙で作る牛)」:840円(税込)(赤・黒各3枚入り、塗台は別売り)
墨の生産地はさまざまですが、なかでも奈良県は全国一の墨の生産量を誇る伝統的で重要な地域です(詳しくは、奈良製墨協同組合のホームページをご覧下さい)。
その奈良県でも殊に著名な墨の製造メーカーのひとつが古梅園です。
古梅園は1577(天正5)年に創業され、今年2008年は創業430年の節目となります。
それだけ長い歴史があるメーカーですから、ひとくちに「墨」と言っても、いろいろと珍しいものもあります。
めったに製造されることのない甲冑(鎧兜)墨や、正倉院に秘蔵される香木を木型に使用した墨など…。
今回は、古梅園創業430年記念ということで特別に入荷した古墨をご紹介します。
古墨名:天金 金蘭菊(1975年造)
煤材:最高級菜種油煙
サイズ:3丁型(10×33×114mm)
価格:31,500円(税込)
備考:超微粒子の極上菜種油煙から造られた極みの逸品、仮名作品用に最適
古墨名:天金 官双鳳(1975年造)
煤材:最高級菜種油煙
サイズ:1丁半型(9×24×84mm)
価格:15,750円(税込)
備考:超微粒子の極上菜種油煙から造られた極みの逸品、仮名作品用に最適
※「天金(てんきん)」とは、上の写真のように、墨の上部に金箔が貼り付けられている物のことを指します。
古墨名:翰墨林(1972年造)
煤材:最高級菜種油煙(薄青系)
サイズ:2丁型(8×45×68mm)
箱:桐箱
価格:21,000円(税込)
備考:超微粒子の極上菜種油煙に天然本藍を混合して造られた逸品、書画作品用に最適、上品で優美な墨色
古墨名:漢臣(1972年造)
煤材:最高級菜種油煙(薄青系)
サイズ:2丁型(10×45×65mm)
箱:桐箱
価格:21,000円(税込)
備考:超微粒子の極上菜種油煙に天然本藍を混合して造られた逸品、書画作品用に最適、上品で優美な墨色
古墨名:龍翔鳳舞(1970年造)
煤材:最高級菜種油煙(薄青系)
サイズ:2丁型(12×18×96mm)
箱:紙箱
価格:21,000円(税込)
備考:超微粒子の極上菜種油煙に天然本藍を混合して造られた逸品、書画作品用に最適、上品で優美な墨色
古墨名:龍剤(1970年造)
煤材:極上油煙青墨
サイズ:1丁型(8×23×84mm)
箱:紙箱
価格:21,000円(税込)
備考:微粒子油煙で鮮やかな墨色、仮名青墨色
古墨名:南山之寿(1965年造)
煤材:最高級菜種油煙
サイズ:1丁型(8×19×80mm)
箱:桐箱
価格:10,500円(税込)
備考:超微粒子の極上菜種油煙から造られた極みの逸品、仮名作品用に最適
古墨名:古隃麋(こゆび)(1965年造)
煤材:最高級菜種油煙(唐剤)
サイズ:1丁型(8×20×80mm)
箱:桐箱
価格:10,500円(税込)
備考:菜種油煙と稀少な唐膠から造られた和唐墨の逸品、書画共に最適、この稀少な中国製の古膠は「幻の膠」とも呼ばれる中国の文化大革命以前に造られた貴重な原料
古隃麋に使用されている膠(コラーゲン)は備考欄にもあるように大変稀少な物ですが、珍しい膠はほかにもあり、通常の牛の皮などからできた膠を使用する代わりに鹿であったり、あるいは魚であったりします。
また、現在は使用されていませんが、更に珍しいところでは象の膠で墨が造られたことも歴史的にはあります。
古梅園については、「古梅園訪問記」も併せてご覧下さい。
夕方5時から各店とも参道で屋台を始め、丹青堂本店ももちろん夏祭り限定の屋台を始めましたが、向かい側にはお店がなく少し寂しい感じがしていました。
ですが、水掛不動さんのお導きでしょうか、和装の男性から声を掛けられました。
聞くと、ここで演奏をさせてもらえないかとのこと。
賑やかになるのは歓迎でしたので、早速南地中筋商店街の会長さんのところに走り快く許可をもらって、飛び入り演奏開始。
横笛と筝(そう)のアンサンブルで、坂本龍一「戦場のメリークリスマス」や、曲名は忘れてしまいましたが久石譲の曲などを演奏していました。
このふたりは三重県からやってきた「THE 倭(YAMATO)」というグループで、特に驚いたのが普通の筝ではなく電子筝(ピアノにとっての電子ピアノのようなもの)だったことで、爪でしっかり絃をつまびきながら演奏していました。
演奏が終わり、帰り間際に顔写真入りの立派な名刺を横笛担当の方から頂いたのですが、名刺の裏には「横笛を通じて日本の文化を伝え、人の心を豊かにする事」と書いてありました。
横笛と書道などはジャンルが全く異なりますが、丹青堂とも共通する志をもって活動されているところに共感を覚えました。
THE 倭(YAMATO)と横笛奏者の草深晶藤さん(イケメンです!)についてはホームページ(http://www.amigo2.ne.jp/~shimapon/)もぜひご覧下さい。
そうこうする内に参道の御堂筋側から南京玉すだれが始まり、あちこちで拍手を受けながら法善寺に向って移動していきます。
この頃から表参道もだいぶ賑やかになりました。
特に法善寺では、南京玉すだれをする人とそれを見る人とでごった返していました。
もちろん法善寺の人だかりにはかないませんが、丹青堂の屋台でもたくさんのお客様が熱心に焼き物を見ていました。
特に人気だったのが抹茶碗やご飯茶碗。
それもそのはず、中には作家物も混じる茶碗が通常の数分の一の低価格で並んでいました。
法善寺横丁のほうでもたくさんの人だかりで、写真を撮るのにも気を遣う状態でした。
食べ物屋さんが多いので屋台もたくさんあり、眺めるだけでも十分に楽しめます。
と言いつつ、樽酒一合が100円で売っていたので、ついつい買ってしまいました…。
美味しかったので2回目に買いに行くと、お店のおばちゃんから「お兄さん、2回目だね。覚えとるよ~」と言われ、3回目には「お兄さん、お酒強いの? 3回目だよ~」と言われてしまいました。
こういう人情味ある会話ができるのも、法善寺界隈の魅力です。
表参道ではブルースのほか、芸人のじゃんじゃん横丁。のライブもあり、見て聴いて飲んで食べてが満喫できる夏祭りになりました。
また来年の法善寺水掛不動尊表参道の夏祭りが今から楽しみです。
そして、夏祭りの夜も相変わらずお不動さんにお参りする人は絶えませんでした…。
先日、法善寺表参道の夏祭りをお知らせしましたが、参道では法善寺の前や丹青堂の脇の辺りに赤提灯がぶら下がり、夏祭りの準備が着々と進んでいます。
丹青堂では、当日だけ販売する予定の商品がお店に到着しましたので、少しだけご紹介します。
普段は取り扱わない商品ですが、やはり「とことん和」の店ですので、それに沿った商品…。
ずばり、焼き物の食器です。
写真の食器は暁窯で焼かれた物で、炎の勢いと釉薬が調和した品のある作品です。
茶碗セット
おろし器
小皿セット
法善寺水掛不動尊表参道での初めての夏祭りですから、相場よりもだいぶお安くさせていただく予定です。
また、ほかにもいろいろと販売する予定です!
毎年法善寺では夏祭りが開催され多くの人で賑わいますが、法善寺水掛不動尊表参道が完成した今年は表参道でも夏祭りが開催されます。
当日は縁日や大道芸のほか、ブルースのライブも行われます。
また、名前は秘密ですが、某ピン芸人も駆けつけてくれる予定です。
丹青堂も所属している南地中筋商店街振興組合の主催による夏祭りは今年が初開催となりますが、盛り上がるよう各店いろいろと企画しているようです。
法善寺水掛不動尊表参道「夏祭り」
開催日:2008年8月11日(月)
開催時間:17時~22時(雨天中止、でもきっと晴れるはず)
この夏祭りに合わせて、当日は丹青堂も営業時間を1時間延長して午後9時までとさせていただきます。
歴史的に名高いけれど、敷居は低い!
情緒豊かな法善寺とその界隈、あたたかな風情と夏祭りを楽しんでみてはいかがでしょうか?
- 所在地
- 大阪府大阪市中央区難波1丁目6-12(戎橋筋)
- 電話番号
- 06-6211-0721
- 営業時間
- 10:00~20:00
- 定休日
- 毎月第1・第3水曜日
- info@tanseido.jp