夕方5時から各店とも参道で屋台を始め、丹青堂本店ももちろん夏祭り限定の屋台を始めましたが、向かい側にはお店がなく少し寂しい感じがしていました。
ですが、水掛不動さんのお導きでしょうか、和装の男性から声を掛けられました。
聞くと、ここで演奏をさせてもらえないかとのこと。
賑やかになるのは歓迎でしたので、早速南地中筋商店街の会長さんのところに走り快く許可をもらって、飛び入り演奏開始。
横笛と筝(そう)のアンサンブルで、坂本龍一「戦場のメリークリスマス」や、曲名は忘れてしまいましたが久石譲の曲などを演奏していました。
このふたりは三重県からやってきた「THE 倭(YAMATO)」というグループで、特に驚いたのが普通の筝ではなく電子筝(ピアノにとっての電子ピアノのようなもの)だったことで、爪でしっかり絃をつまびきながら演奏していました。
演奏が終わり、帰り間際に顔写真入りの立派な名刺を横笛担当の方から頂いたのですが、名刺の裏には「横笛を通じて日本の文化を伝え、人の心を豊かにする事」と書いてありました。
横笛と書道などはジャンルが全く異なりますが、丹青堂とも共通する志をもって活動されているところに共感を覚えました。
THE 倭(YAMATO)と横笛奏者の草深晶藤さん(イケメンです!)についてはホームページ(http://www.amigo2.ne.jp/~shimapon/)もぜひご覧下さい。
そうこうする内に参道の御堂筋側から南京玉すだれが始まり、あちこちで拍手を受けながら法善寺に向って移動していきます。
この頃から表参道もだいぶ賑やかになりました。
特に法善寺では、南京玉すだれをする人とそれを見る人とでごった返していました。
もちろん法善寺の人だかりにはかないませんが、丹青堂の屋台でもたくさんのお客様が熱心に焼き物を見ていました。
特に人気だったのが抹茶碗やご飯茶碗。
それもそのはず、中には作家物も混じる茶碗が通常の数分の一の低価格で並んでいました。
法善寺横丁のほうでもたくさんの人だかりで、写真を撮るのにも気を遣う状態でした。
食べ物屋さんが多いので屋台もたくさんあり、眺めるだけでも十分に楽しめます。
と言いつつ、樽酒一合が100円で売っていたので、ついつい買ってしまいました…。
美味しかったので2回目に買いに行くと、お店のおばちゃんから「お兄さん、2回目だね。覚えとるよ~」と言われ、3回目には「お兄さん、お酒強いの? 3回目だよ~」と言われてしまいました。
こういう人情味ある会話ができるのも、法善寺界隈の魅力です。
表参道ではブルースのほか、芸人のじゃんじゃん横丁。のライブもあり、見て聴いて飲んで食べてが満喫できる夏祭りになりました。
また来年の法善寺水掛不動尊表参道の夏祭りが今から楽しみです。
そして、夏祭りの夜も相変わらずお不動さんにお参りする人は絶えませんでした…。
丹青堂本店の脇にある道は「法善寺参道」と呼ばれ、その道をまっすぐ進むとほどなく法善寺横丁や「雨の法善寺(唄・芦屋雁之助)」などで知られる有名な法善寺があります。
法善寺には、商売繁盛・恋愛成就にご利益のある「水掛不動(お不動さん)」と呼ばれ親しまれる不動明王像があります。
水掛不動さんは観光スポットとしても有名で、休日はもちろん平日もお参りに訪れる方で大変賑わっています(午前中はさすがに人が少ないのですが…)。
また、ここは夜になると提灯に明かりが灯り、昼間とはまた違った趣のためでしょうか、やはりいつもお参りされる方でいっぱいです。
法善寺と法善寺横町とはごく短い通りで繋がっていますが、あまりに狭い道のせいか、通る人はそれほど多くありません。
ですが、この短い通りにも小さなお地蔵様や「吾唯足知(われ、ただ、足るを知る)」と意匠されたつくばいもあり、一度は通ってみたい通りです。
法善寺・水掛不動さんを観光後に法善寺横丁でお食事をされる際には、この小道を通ってみることをお勧めします。
丹青堂本店へお越しの際には、是非とも法善寺や水掛不動さんにも立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
また、法善寺や水掛不動さんを観光した後は、丹青堂本店にもお立ち寄り下さい。
水掛不動のすぐそばには織田作之助の小説でも知られる「夫婦善哉」がありますが、こちらはまた別の機会にご紹介します。
- 所在地
- 大阪府大阪市中央区難波1丁目6-12(戎橋筋)
- 電話番号
- 06-6211-0721
- 営業時間
- 10:00~20:00
- 定休日
- 毎月第1・第3水曜日
- info@tanseido.jp