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硯屏

かつての日本家屋では窓を開けきることは少しも珍しいことではなく、そのため迷い込む鳥にいたずらされないよう、掛軸には風に揺れる風帯(ふうたい)を付けたりしたものでした。
また、硯で磨った墨液に風で運ばれてきたホコリやチリが入らないよう、硯に衝立(ついたて)を置いたものですが、これが硯屏(けんびょう)と呼ばれる物です。
硯屏にはさまざまな絵などが描かれ、ふと揮毫の手を休めた折に心を和ませることもありました。

硯屏として使用される素材には陶板など実にさまざまな種類がありますが、写真の硯屏は硯に使用される石材「坑仔岩(こうしがん)」でできた物です。
表面にある眼(がん、円く明るくなっている部分)が月に見立てられ、それを見つめるかのように2匹の鹿が彫刻されています。
裏面には池(磨った墨液を溜めておく窪み)が彫られ、硯屏としてのみならず、硯としても使用することが可能です。

最近はいろいろと物騒で、おちおち窓を開け放つこともままなりませんが、時には思い切って自然と家との境目をあいまいにし、鳥が鳴くのに耳を傾けながら心静かに墨を磨ってみてはいかがでしょうか?

硯屏:136,500円(税込)(幅295mm × 高さ264mm × 奥行き172mm)

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定休日
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