日々の生活に追われていると、書道をしたくても時間的なゆとりがないこともしばしば。
墨を磨ったほうがいいことはわかっているんだけど、磨る時間がない…。
そんなときには墨液(墨汁)の出番。
不要な入れ物にあけて使ってもいいのですが、それでは面白みに欠けるように思います。
せっかく「書道」という趣味をもっているのですから、書道にまつわるすべてを堪能してほしい。
趣味には是非とも凝っていただきたいものです。
写真は、墨液をあける「墨池(ぼくち)」というものです。
フタに描かれた絵は池大雅(いけのたいが)による「洞庭秋月(どうていしゅうげつ)」。
中国や日本の伝統的な画題に「瀟湘八景(しょうしょうはっけい)」というものがありますが、「洞庭秋月」はこの八景のうちの一景です。
しばし揮毫の手を休め、珍品や名画に見入るのもまた、書道の愉悦のひとつです。
2,100円(税込)
書道用の墨にはいろいろと違いがあります。
原料で言えば、菜種油、胡麻油、大豆油…。
なんだか料理の話をしているみたいですね。
もちろん見た目の違いもあります。
墨といえば黒いと相場が決まっているのに、金色の墨を見たことがある。
そんな方もいらっしゃるのではないでしょうか?
丹青堂本店でも金色の墨を置いていますが、ほとんどは見かけが金色というだけです。
金箔を巻いていますので金色ですが、磨ってしまえば金色はどこかに消えてしまいます。
でも、こんな墨もあるんです。
この墨、純金でできた墨なんです。
と言っても金の延べ棒ではありません。
極々細かくした金を膠(にかわ)で練って、墨の形にしたものです。
これなら、磨っても金色がどこかに消えてしまうことはありません。
本物の金なので、100年経っても1000年経っても、金色は鮮やかなままです。
「純金泥墨」(10g)73,500円(税込)
- 所在地
- 大阪府大阪市中央区難波1丁目6-12(戎橋筋)
- 電話番号
- 06-6211-0721
- 営業時間
- 10:00~20:00
- 定休日
- 毎月第1・第3水曜日
- info@tanseido.jp